アイランド(Island)ネルヴァの記録 座標・内容まとめ
ネルヴァの記録#01
座標 22.4:68.4
私の心を本当にかき乱しているのは、巨大かつ凶暴なここの生物達ではなく、この地における
混沌そのものだ。動物とは本来野性的なものであり、完全に飼いならすことはできない。
しかし人間はどうだ? 人間は動物より上位に存在するべきなのに、ここの連中は野良犬のように
ゴミを奪い合い、みじめな生活を送っている。
そのような者達の一部を説き伏せ、私の指揮のもとに結束させた。そして彼らと力を合わせて、
平和と秩序を築いた。残念ながら彼らは行儀が悪く、協調精神も欠けている。
今後はその点を修正していかなければならない。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#02
座標 35.6:78.0
ダキアにて始めて指揮した日を思い出した。彼らの多くは私の地位に疑問を呈した。
百人隊長としてはあまりにも若すぎたのだ。彼らの信頼を得るまでしばらくかかったが、
それは必要不可欠な時間だった。軍の規律を守るためには、戦闘時に私の指揮を疑う兵士が1人でもいては困る。
規律がなければ百人隊の隊形は崩れ去り、部隊は危険にさらされる。この地でもそれは同じだ。
ここに来て集めたみすぼらしい男女を、一晩で立派な兵士に育て上げるのは不可能だ。しかし私は辛抱強く、
ダキアにいた頃よりも経験を積んでいる。この島にローマの強さを思い知らせてやる。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#03
座標 39.5:24.4
私の指揮が成果を見せ始めると、訓練は一層楽になった。兵士達の中にあふれんばかりの熱意が生まれ、
訓練や単純作業だけでは彼らは満足できなくなった。今朝目覚めると、武器庫の上に軍旗がはためいていた。
それはかの帝国軍の旗だったが、鷲の代わりにこの島に住む空飛ぶトカゲが、
そして「元老院並びにローマ市民へ」の代わりに、とある異国の言葉が描かれていた。
その意味はニューレギオンだと私は教えられた。その時私の顔には笑みが浮かんでいた。
ならば彼らの意志を汲もう。私の兵士達が本物かどうか試す時だ。我々は夜明けに進軍を開始する。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#04
座標 41.1:68.0
もう少し骨があると期待していたのだが、兵士の力を試すには、相手が弱すぎた。
我々が襲撃した部族は、できたばかりではあるものの、他の部族に攻撃を仕掛けて何度か成功していたらしい。
しかし、あれほどすぐ混乱状態に陥る連中が、なぜ勝利できたのかは不明だ。
戦いを捨てて逃げ出す者もいた。もちろん容赦はしなかった。
敵の砦から物資を奪い、その後徹底的に燃やし尽くした。そして灰の中に我々の旗を立てた。
戦いの真似事をしている全ての野蛮人に教えてやろう。我々がニューレギオンだ。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#05
座標 45.3:31.4
飛行生物に対してようやく防御態勢が整った。彼らのことを特殊な存在だと思っていたが、
その考えを捨て去れば、何をすべきかは自明だった。敵が誰であっても、その行動を制御すれば防御は成立する。
そこで彼らの侵入を完全に防ぐことはあきらめ、我々の対空防御網にあえて穴を作り、
こちらが戦いやすい環境に誘い込むようにした。
砦全体に屋根を築くのは無理だと言っていた我が軍の建築家は、
この作戦が成功してとても喜んでいた。屋根を作るには砦の規模が大きすぎる。
しかも今後ますます大きくなることが予想される。我々にとって最初の本当の戦いが、間もなく始まる。
そして戦いが終わる前に、ブラックサムズの兵士の大部分は戦場を放棄するだろう。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#06
座標 49.3:79.0
この世界の武器に慣れるのに、それほど時間はかからなかった。部下の1人いわく、ここの武器の多くは
「銃」と呼ばれているが、弓と比べて正確性と殺傷能力が格段に優れている。しかし武器の威力は
使用者の能力に左右される。ブラックサムズが銃を構えたところで、恐れる必要は皆無だ。
我々はブラックサムズを誘導して、耐久能力が高く、且つ使い捨て可能な獣の群れと戦わせ、
機を見て本隊が攻撃を仕掛けるという戦法を採用している。こうすることで、こちらは集中攻撃でkるが、
敵の攻撃は散発的になる。それだけで戦局は大いに有利になる。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#07
座標 47.8:60.8
ブラックサムズは壊滅した。彼らのリーダーはしぶとかったが、その部下達は運命に
抗う気力を持っていなかった。昨夜彼らはリーダーの首を差し出した。このように敵が降伏してくる姿を、
今後頻繁に見ることになるだろう。ブラックサムズはあくまでもその手始めだ。
私には未来がはっきりと見える。これは定められた運命だ。秩序と文明をもたらすために、
神々は私をこの地に送り込んだ。ヤヌスが時間と空間を超える橋をかけ、マルスは私に彼の力を授けた。
彼らの名のもとに、私は自身の帝国をここに築く。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#08
座標 52.4:49.0
兵士達にしばらく休暇を与えた。再び進軍を開始する前に、力を結集させ、征服への道程を
計画する時間が必要だ。戦いを焦っていたら、アウグストゥスは帝国を統一できなかっただろう。
肝心なのは時間をかけること、そしてもっと重要なのは、有益な情報を収集することだ。
これを書いているこの瞬間も、我が軍の偵察部隊は周辺地域の地図を作り、敵になりうる部族に
目を光らせている。彼らは間違いなくブラックサムズとは違うだろう。
私にとってのマルクス・アントニウスが見つかったら、戦いの準備を進めよう。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#09
賢明な指揮官は焦らずじっくり計画を練るものだが、勝利の美酒に酔いしれることは
ただの自己満足にすぎない、偵察部隊が海と森で活動を続ける間、私は本隊を休ませることなく
定期的に戦わせた。標的は主に小さな村や警戒の薄い護衛部隊など弱い連中を選んだが、
彼らがそれなりに抵抗してくれたおかげで、兵士達の戦闘本能を磨いておくことができた。
襲撃によって得たわずかながらの略奪物を与えることで、彼らの士気も低下せずに済んだ。しかしこちらの動きが目立ってしまった。偵察隊の報告によると、多くの部族が
我々の恐ろしさが巷に広まれば、我が軍は戦いを有利に運べる。ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#10
座標 51.3:54.6
たかがコンボイがニューレギオンに危害を加えるとは誰が想像できた?
今日に至るまで、そんなことありえないと思っていた。
我々の接近には気付いていたはずだ。なぜなら、獲物を見つけた瞬間、私たちの左翼は
獣たちに囲まれていたからだ。数や大きさは大したことなかったが、動きは洗練され、組織的だった。
それらを何とか追い返すことに成功したが、気づけばコンボイは消えていた。そんなはずないと、探し回ったが、
ライダーが1人いただけだった。彼女は誰だ? マルスの祝福を受けた者は、ミネルバから苦しめられる運命なのか?
いや、単に準備不足だっただけだ。そして過ちは繰り返さない。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#11
座標 82.6:27.0
周辺地域にいる部族のいくつかは、我々の襲撃に音を上げたようだ。今日ゴールデンアローの使者がやってきて、
我々との間に実りのある貿易協定を結ぶことを申し出た。こちらがゴールデンアローもしくは
彼らの同盟部族の縄張りや護衛部隊に手を出さないことが、その条件だった。
私は貿易協定には興味がないが、与えられた機会を逃すほど愚かでもない。そこで申し出を即座に
受け入れる代わりに、どこか中立地に部族のリーダー達を集めて、その場で協定を批准することを提案した。
十分時間をかけて計画を練った。ニューレギオンが進軍を再開する時が来たようだ。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#12
座標 77.4:16.3
ゴールデンアローの申し出に私が厳格に対応したことは、噂となってすぐ広まった。しかし行動に出る者は
ほとんどいなかった。それもある意味当然だろう。リーダーを失ったゴールデンアローはあっという間に壊滅し、
ニューレギオンは実質一夜にしてその勢力を著しく拡大させたのだ。
他の部族にできることは、怖気づいた態度を一時的にとりつくろい、また使者を送り込むことぐらいだった。
前回の使者の申し出があんなことになってしまったせいで、私は今回も半信半疑だった。
しかしエドモンド・ロックウェルという名の使者は、どうやら只者ではないようだ。島に精通した
中立的な立場の人間として、部族の連中は皆彼のことを尊敬している。これから奴の真価を探ってみよう。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#13
座標 69.6:84.5
エドモンド・ロックウェルにはそれほど期待していなかったが、彼には正直驚かされた。
話し方にくせがあるものの、剃刀のように鋭い知性と膨大な知識を持っていることは明らかだ。
一緒にたのは半日ほどだが、それでもこの島に関する貴重な情報を彼から得ることができた。
ちなみにこの島は「ARK」と呼ばれているそうだ。
ロックウェルがどこに住んでいるか、斥候に探らせてみよう。ARKに関する専門知識に加えて、
彼は途方もない効果を持つ秘薬を作ることでも知られている。敵の手にそれを渡す訳には行かない。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#14
座標 72.3:59.2
ロックウェルに私の野望を抑える力があるのか、それを疑っていたのは私だけではないようだ。
周辺地域にいたペイントシャークススが、意を決して沿岸部にある我々の砦のいくつかに攻撃を仕掛けてきた。
図らずもそれが奴らの習性を暴露することとなった。敵は陸戦を避け、その攻撃を空と海のみに限定したのだ。
ペイントシャークスが海戦を得意とするなら、沿岸地域にいる我が軍を撤退させて、
本土にある奴らの前哨基地を叩けばいい、援軍と物資を絶たれた島の要塞を頃合いを見て
攻めれば、たやすく堕ちて廃墟となるだろう。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#15
座標 62.1:20.3
あの護衛部隊との遭遇はただの偶然でなかった。例の獣使いが戻ってきたのだ。
しかし今回は事前に準備を整えていた。ビーストクイーンがペイントシャークスと手を組んだという報告が、
包囲攻撃の数日前に私の耳に届いていたのだ。前回よりも部隊は規模を増していたが、
あの女であることは間違いない。ビーストクイーンによって我々の包囲網は破られ、しかも
ニューレギオンは結成以来初めての完全撤退を強いられた。
このような事態は今回で最後にすると、私は自身に誓った。私はペイントシャークスを倒し、
ARKの全てを制圧する。しかしその前に、あの「クイーン」とやらを始末する必要がある。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#16
座標 53.7:77.8
私の敵は「ジャングルのビーストクイーン」ことメイ・イン・リーだ。
その名前を聞くだけでうんざりするが、もうすぐそれも終わりだ。
彼女はペイントシャークスを含めたどの部族にも属さない傭兵だ。つまりあの女を倒さずとも、
雇い主との関係を断ち切るだけでよいということだ。そして私はその方法を知っている。
我が勝利の種はすでにまかれた。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#17
座標 43.3:69.2
ビーストクイーンのことはもう心配しなくていい。実に簡単な問題だった。
我が軍の小隊が、夜の闇に紛れてペイントシャークスの野営地に爆弾を仕掛けた。
その際ビーストクイーンの陣地には手を出さないように注意した。
予想どおり、ビーストクイーンは爆発に気づき、現場に急行した。しかしペイントシャークスは
それを敵の襲撃と勘違いした。その後彼らが袂を分かつまでは、時間の問題だった。
あの女が戦いに参加しないなら、現在進行中の陸戦は間もなく終結を迎えるだろう。
ペイントシャークスはすでに我々の領地から追い出した。
間もなく、彼らが最も得意とする海戦で対決することになる。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#18
座標 57.8:32.2
本土におけるペイントシャークスの最後の足場を奪取すると、戦局は消耗戦となった。
こちらが正規の船団を1つ結成する間、ペイントシャークスの物資は減り続ける。
そして我が軍の航空隊は、彼らの本拠地に連続攻撃を仕掛ける。本格的な侵攻が完遂した暁には、
敵の士気は崩れ去り、備蓄は空っぽになるだろう。
それまでの間、この島のおける海上戦の可能性を探ってみた。海洋生物の中には
背中に小型投石器を設置できるものがいる。ある種の風変わりな戦艦として活用できそうだ。
彼らの実戦投入を、私は楽しみにしている。戦意を完全に喪失する前に、
ペイントシャークスが少しは抵抗して、小競り合いの1つか2つは起こることを期待しておこう。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#19
座標 43.4:30.9
今日という日は永遠に刻まれるだろう。今日私はペイントシャークスの陥落した砦に、
ニューレギオンの旗を打ち立てた。それこそが、私の帝国が真に誕生した瞬間だった。
ニューレギオンが、この島の支配者となったのだ。
勝利を祝うために、私は兵士達に3日間の休暇を与えた。しかし私に休日はない。
私の仕事に終わりはないからだ。本当の目標を見失ってはいけない。
この島に新たな時代をもたらして初めて、私は満足感を得ることができる。休むのはそれからでいい。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#20
座標 50.5:38.5
偵察隊からロックウェルの居場所をようやく見つけたという報告があった。私は彼と対面するために
直ちに出発した。他の者なら早急に代理を立てて対処する問題かもしれないが、私にためらいはなかった。
ロックウェルのような人材はこの島では貴重であり、彼を顧問に迎えることができれば、その価値は計り知れない。
ロックウェルが私の申し出を受け入れるかどうかは分からないが、私の直接訪問は成果があったようだ。
ロックウェルはこの島の巨大なオベリスクの研究に時間を割いており、あれには甚大な力が
秘められていると考えている。その力を利用できるなら、私もできるだけ深く知っておく必要がある。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#21
座標 54.7:70.7
オベリスクへの興味は尽きない。ロックウェルはその1つに何らかの供え物をすることによって、
反応を引き出すことに成功した。あれは神々を称える巨大な記念碑なのか? いけにえを捧げれば、
神の力を授けてもらえるのだろうか?
もちろんそうだろう。ヤヌスはこの島を支配させるために、私をここに遣わせたのかもしれない。
しかし私はこの儀式を終わらせて、その他の神々に私の真価を証明しなければならない。
ロックウェルの助言をいくらでも聞ける今なら、神の試練を乗り越えるのもたやすいだろう。
そして神々の力は私のものになるのだ。
ガイウス・マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#22
座標 43.6:61.0
偵察隊の報告を吟味した結果、ニューレギオンの進軍に耐え切った部族が、
いくつか残っているという結論に達した。雪が降りしきるこの島のツンドラ地帯も、さらなる懸念材料だ。
この地域最大の勢力であるハウリングウルフは、どう猛な戦士として知られている。
その上あの天候では、長期的な侵攻はほぼ不可能と思われる。
ひとまず北の氷の大地は避け、小さな部族を併合してニューレギオンの支配を固め、
ロックウェルと協力してオベリスクを調査することを優先しよう。
北部の難題に対処するのは、新たな力を手に入れてからでいい。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#23
座標 45.3:68.3
ニューレギオンには力と偉大さを体現する本拠地が必要だ。
ローマへ始めて行った日を思い出しているとき、そう気づいた。ヌミディアにあった私の故郷は
素晴らしいところだったが、大都市の壮大さと比べるとどうしてもかすんでしまう。
あの頃の私は、ローマを常に畏敬の念で見ていた。
この島のほとんどの資源は、現在、すなわち当面の課題のために消費されている。しかしいつか新たな世代が、
我々が築いた城壁の中で暮らす日が来るだろう。先人達が築いたものを彼らが目撃するとき、私と同じぐらいの
感銘を受けて欲しい。生まれた場所がどこであれ、運命は自分達の手の中にあることを彼らに教えたい。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#24
座標 44.0:77.0
嫌な知らせが飛び込んできた。さらに大きくなった部隊を伴い、ビーストクイーンが再び現れたのだ。
そして最悪なことに、彼らはオベリスクの1つへとまっすぐ歩みを進めている。
オベリスクがあの女の手に落ちるとしたら、これほどの悲劇はありえない。常に厄介な存在であり続けた
あの女が、もしオベリスクの力を手に入れたら、私が築いたものの全てがとてつもない脅威にさらされる。
我が軍の本隊を動員して、彼女を阻止するために、直ちに出発しなければならない。
この島の未来に黒い雲がかかっている。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#25
座標 55.1:75.8
我が軍がオベリスクに到着したとき、私はすでに手遅れではないかと恐れていた。
ビーストクイーンはどこにもいなかった。彼女の捜索を命じようとしたそのとき、
まばゆい光に目がくらんだ。そして突然、眼前に敵軍が現れ、戦いが始まった。
あの女は新たな恐ろしい怪物を従えていたが、そいつは敵と味方の区別ができないようで、
犠牲者の数を無駄に増やすだけだった。最終的に我々はビーストクイーンの軍団をせん滅した。
彼女は致命傷を受けて逃走。脅威は去ったのだ。
運命の巡り合わせなのか、戦闘中に我々はロックウェルの知人を1名捕獲した。
オベリスクについて、彼女はおそらくロックウェルの知らない事実を教えてくれるだろう。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#26
座標 73.8:17.6
オベリスクを作動させると怪物のようなものが現れると、ウォーカーから警告を受けていた。
しかし、ケレスのドラゴンと戦うことになるとは全く予想していなかった。あんなものにどうやって
立ち向かえばいい? いくら神の戦車とは言え、あまりにも巨大で、あまりにもどう猛すぎる。
ディアナの手にも余る敵を相手にして、ニューレギオンは敗北を喫した。
部下の多くが犠牲になり、さらに多くの獣達を失った。だが彼らの死は無駄ではない。
ウォーカーいわく、我々が手に入れた3つ目の鍵で彼女が言及する洞窟の入り口が開けば、
オベリスクの力とこの島そのものが、私の思うがままになるとのことだ。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#27
座標 56.2:51.0
忌々しい女め! こちらの弱点に気づいたようだ。
ビーストクイーン及びドラゴンとの戦いを通じて、ニューレギオンの本隊の隊列は乱れ、
兵士達は消耗を強いられた。弱小部族がその隙を突いて、我が軍の野営地を襲い、
我々が血と汗で手に入れた領地を制圧してしまった。
まあいいだろう。奴らを一時の勝利の美酒に酔わせてやる。こちらが大打撃を受けたと思わせておけばいい。
私がオベリスクの力を得た暁には、連中が私から奪った全ての草の葉の報いを受けさせてやる。
オベリスクの力で、本当の後悔とは何か教えてやるのだ。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
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ネルヴァの記録#28
座標 47.9:47.5
兵士達の間に不安が広がっている。ハウリングウルフがニューレギオンの領地の中心部に向かって
真っ直ぐ進軍しているという知らせが届いたのだ。撤退して本拠地を守ったほうがいいと言う者もいる。
本能的にそう考えても無理はないが、彼らには私ほど先を見通す力がない。
私に同調する意志の強さを持っているのは、ロックウェルだけだ。
我々は洞窟の近くにいる。その中にある力を手に入れたら、ハウリングウルフと奴らの弱小部隊を片づけてやろう。
敵に何かを奪われても、全て取り返してやる。たった1回の栄光ある戦いで、島全体を統一するのだ。
間もなく奴らは知るだろう。全ての者が知ることになる。私こそがARKに選ばれた皇帝であることを。
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#29
座標 71.1:57.9
また怪物と戦うとは思っていなかった。しかもあれほどの強敵と… しかし私は勝利した!
部下と獣は死んだが、私はまだ生きている!
ロックウェルですら、こんな場所は見たことがないと言っている。間違いない、ここは神々が集う広間だ。
オベリスクの力が、ここで真の使い手を待っているのだ。その力があれば、兵士も獣も必要ない。
その力があれば、それだけでこの島が私のものになるだろう。私がやるべきことは、
ただそれを発見して、本来の所有者として手に入れるだけだ。
私をここに連れて来てくれたヤヌスと、神の力を授けてくれたマルスを称えよう! この偉大な勝利を彼らに捧げる!
ガイウス。マルケルス・ネルヴァ
規律が勝利をもたらさんことを
ネルヴァの記録#30
座標 43.0:39.2
皆無だ! どういうことだ! 細心の注意を払って探した、それでも何もなかった!
仲間を、王国を、全てを犠牲にした。私に与えられるものはもう何もない。
流した全ての血は無駄だった! 何のために? 信念のため?
私は騙されたのか? この場所は一体何なんだ? 私はただの駒なのか? 分からない。
皇帝には忠実に仕えた。ここには何もないのに、ヤヌスはなぜ私を引き離したのだ?
答えを求め叫んだが、神々からの返答はない。私は見捨てられたのだ。
そして聞こえるのは、裏切り、貧窮、孤独という自分自身の呪詛の声だけだ。