PS4:Ark Survival Evolved
アイランド(Island)ヘレナの記録 座標・内容まとめ

アイランド(Island)ヘレナの記録 座標・内容まとめ

ヘレナの記録#01

座標 08.4:90.8 海底洞窟
この島について以来、果たして何回、日が昇っただろうか? おそらく数百回は下らないだろう。
しかし見る度にその美しさは増すばかりだ。時折夜明けにアテナを外に出し、暁天を滑空させる。
私はその姿を見るのが好きだ。何気ないその瞬間に、自分がどれほど恵まれているか実感できるからだ。オズで岩礁や熱帯雨林を探索していた頃が不幸だった訳ではない。しかしあのままでは、
大地を踏みしめるブロントサウルスには出会えなかっただろう。ここに来て私は、他の生物学者達が
目にしたことのない生物を研究する機会に恵まれた。そのことをいつまでも感謝し続けるだろう。
ヘレナの記録#01

ヘレナの記録#02

座標 91.8:71.2 海底洞窟
天候が暖かくなってから、この島特有のツンドラ地帯に住む生物を研究しようと考えていたが、
どうやらその願いは叶いそうにない。この星には自転軸の傾きがなく、そのため季節も存在しない。
あの氷と雪が溶けることはしばらくないだろう。不服でないと言えば嘘になる。正直、私は寒いのが嫌いだ。だがそれも我慢しなければならない。
この島の生物の多くが元々住んでいたジュラ紀及び白亜紀の気候は変化が乏しく、極寒地帯の存在は極めて異例だ。
このような素晴らしい研究機会を逃しては、頭が固いと言われても仕方がない。
ヘレナの記録#02

ヘレナの記録#03

座標 91.0:36.1 海底洞窟
ハウリングウルフと自称するトライブのおかげで、北部の冒険が著しく楽になった。
もちろん、アテナのおかげでもある。彼女はこの地域を気に入っているようだ。
ロックウェルにアルゲンタヴィスを貰った恩はどうやって返したらいいのだろう?
彼は私と会話できるだけで十分だと言うが、やはり罪悪感は残る。ここにいる間に、
彼のために花のサンプルをなるべく集めておこう。とにかく、ウルフの面々と共に生活して、この地域のことが良く分かった。そろそろ独立すべきだろう。
真の科学的結論を導くためには、動物たちを長期間自然な状態で観察する必要がある。
ヘレナの記録#03

ヘレナの記録#04

座標 90.6:13.0 海底洞窟
何て日だ! マンモスの調査書を仕上げていると、突然、ティラノサウルスがその群れに襲い掛かった。
恐ろしい光景だった! ティラノサウルスは血の雨の中を暴れ回っていた。近くのキャンプにいたハウリングウルフにこういうことは良くあるのかと聞いてみた。
彼らは昔からここで暮らしているからだ。でもどうしても分からない。この気候でティラノサウルスが
生き延びることは不可能だ。ピラミッドの頂点に君臨するはずの彼らが、
どうして生態系に影響をおよぼしていないのだ?この件に関しては、なるべく早く調査しなければならない。
ヘレナの記録#04

ヘレナの記録#05

座標 81.5:44.6
結局、自分の処理能力を超える量の肉食動物の排泄物を調べてきたが、決定的な真実は掴めなかった。
この地域の捕食者の食習慣は似通っている。あらゆる種の捕食者が同種の餌を求めている中では、
彼らが持続するはずもない。しかしながら、実際に生態系が変移していることを示す
証拠はいまだに見つけられていない。どういうことだ!? この地を調べれば調べるほど、答えが分からなくなる。ここの気候は
島の他の場所とは全く異なっているし、多くの生物が恐竜の何百万年前のもので、生態系はほぼ停止している!きっと何かを見落としているのだ。もう一度調査しなければ…
ヘレナの記録#05

ヘレナの記録#06

座標 77.2:76.4
ヘレナよ、この大馬鹿者め!自分の手記を読み返していると、この島には捕食される生物の倍近い捕食者が存在している。
これは正常な生態系の正反対だ! ティラノサウルスが雪の中を元気に歩き回る姿を見るまで、
この事実に気付かなかったとはなんて愚かなんだ! なぜ気付かなかったのだ!つまりどういうことか? 人類という因子を加えれば、自然の摂理という意味でこの島が持続することは不可能。
つまり、この島は何者かに監視、管理されているのではないだろうか?ロックウェルに相談しよう。彼も同じ結論にたどり着いているはずだ…
ヘレナの記録#06

ヘレナの記録#07

座標 78.7:27.7
この島が普通だと感じたことは一度もない。その理由は、あの宙に浮かぶ巨大なオベリスクだ!
そして私が発見したあの洞窟には、オベリスクの土台にあるプラットフォームと
ほとんど同じものが隠されていた。唯一の違いは、台に奇妙な形の穴がいくつも彫られているという点だ。今までそのようなものには関心を払わなかった。美しくて汚れなきこの島独自の生態系を研究できれば、
それでよかった。しかしそれだけでは…いや、まだ結論に達するのは早い。まずはロックウェルのもとを訪ねてからだ。私の調査が間違っているか、
何かを見落としている可能性もある。ここで諦める訳にはいかない。
ヘレナの記録#07

ヘレナの記録#08

座標 61.1:81.4
私はもっと頻繁にロックウェルに会うべきだ。あれほどの経験を持つ人間のそばにいると、
とても刺激になるし、話す度に新たな視点を得られる。この島の生態学的な異常について、私が結論を急ぎすぎていることを再確認させてくれた。
この地が馴染みのある科学的法則に従っていないからといって、それに全く従っていないとは限らない、
という重要な指摘をもらった。結局は科学とは発見することであり、
これまでにも新たな発見はそれまでの法則を無効にすることもあった。自分自身の理論に縛られる前に、経験的証拠をもっと集めたい。それを放棄する者を科学者とは呼べない。
ヘレナの記録#08

ヘレナの記録#09

座標 49.3:79.2 狡猾の洞窟
ロックウェルの勧めで、海洋生物の調査を行うため南に向かうことにした。
そこではペイントシャークスというトライブの手を借りる予定だ。
この島を囲んでいる海の生態系は本島とは異なっていて、両者の相関を知ることで、
この場所の科学的異常性について、理解できるのではないかと考えたのがきっかけだ。それに、毎日凍える思いをしていたので、南国の島で暖まるのも悪くないと思った。
海洋生物学は私の専門ではないが、海は好きだ。計画は置いておいても、きっと美しい場所なのだろう。
ヘレナの記録#09

ヘレナの記録#10

座標 52.4:58.9
ロックウェルの紹介状を見せて以来、ペイントシャークスの面々は私を女王のように扱う。
島でこんなご馳走は食べたことがなかった! 環境のせいではなく、単に私の料理の腕が…!
もちろん、彼らは研究にもとても協力的だ。現時点の見積もりでは、捕食者と捕食される者のバランスは、本土の生態系と一致している。
海にはメガロドンが多く泳いでおり、極めて攻撃的だ。限られた餌しかないことの反動だろうか?
サメには縄張り意識はないはずだが… さらに研究を続ける必要がありそうだ。
ヘレナの記録#10

ヘレナの記録#11

座標 69.7:61.3 群集の洞窟
メガロドンの縄張り意識の強さには驚くが、更に驚く発見があった。それは繁殖行動だ。
彼らの帰巣本能についても一読の価値はあるが、もっと興味深い事実が判明した。メガロドンの交尾よりも、何がそんなに興味深いって? 答えはメスだよ。
私はあるメスの大半の妊娠期間を観察することができた。
その期間は驚くことに、たった1週間だった。あれだけの数がいるのも頷ける。
彼女たちはサメの44倍の周期で赤ちゃんを吐き出すことができるのだ!次は囲われた状況でどのような変化があるのか調べてみたいと思う。
ヘレナの記録#11

ヘレナの記録#12

座標 84.0:52.1 狩人の洞窟
野生のメガロドンに関して分かった、あらゆる驚きの中で最たるものは、彼らはいとも簡単に
手懐けることができるという点だろう。少しの訓練で、飼い犬よりも従順になる。サメに対して1年近くも初歩的な訓練を行っていると聞いたが、そんな苦労をする必要はない。
所詮、サメは哺乳類でも鳥類でもない。魚だ。より本能に依存して生きている。
言い換えれば、それほど賢くない。ジェットスキーのように扱えるわけもないのだ。ロックウェルの助言に従い、頭を柔らかくしようと努めているが、これだけは納得できない。
ヘレナの記録#12

ヘレナの記録#13

座標 55.1:27.6
これで終わりだ。ペイントシャークスの所で得た情報が妥当だと思い始めていた頃、
あり得ないものを見てしまった。カンガルーだ! 巨大なカンガルーの群れが、
まるで昔からそこに存在していたかのように飛び回っていた。カンガルーは好きだが、ここにいるべき生物ではない。彼らは恐竜が絶滅した6000万年後に誕生した
有袋動物からオーストラリアで進化を遂げた。私が知ってるのは、プロコプトドンだが、
彼らもまたここに存在しているはずはない。生態系なんてないのだ。言い換えれば、ここはただの動物園だ!
ヘレナの記録#13

ヘレナの記録#14

座標 26.3:62.8
割と最近まで、この場所は世界の失われた謎を解き明かすことができる、遥か彼方の理想郷だと思っていた。
だが今となっては、この場所は明らかに不自然で、かつて私の目に映った希望は失われてしまった。人類による干渉が役立っているとも思えない。多くのトライブが島を分け合いながら共生することを選んだが、
それに満足していない者もいる。全てを征服しようと企んでいる者もいる。自然の摂理に反していようと、
戦争がこの土地の生態系を改善するとも思えない。それでも日の出は美しい。何があってもこれだけは不変なのだろう。
ヘレナの記録#14

ヘレナの記録#15

座標 34.0:56.0
私が見てきた数々の異常の中でも、飼い慣らされたメガロドンほど異様な光景はない。
まるで人間に服従する遺伝子が古くから組み込まれている、訓練された野良犬のようなのだ。多くの異様な光景を目撃してきたが、家畜化された生物を間近で見ることで学べることもありそうだ。
食習慣や交配パターン、その他の種との社会性など… 色々ある。ある女性が大量のメガロドンをたった1人でテイムしたという噂がある。
「ジャングルのビーストクイーン」と呼ばれているらしい。
その人なら有益な情報を持っているに違いない。
ヘレナの記録#15

ヘレナの記録#16

座標 40.6:26.0
ビーストクイーンともあろう人間が他人を丁重に迎えるわけがないことくらい考えるべきだった。
それもロックウェルの仲間として、友好的な反応に慣れすぎていたからだろう。だがしかし、私の滞在を認め、恐竜たちに私を殺す命を出していないだけでもいいのではないか?
もっとも、恐竜がいなくても、彼女は容易に私を殺せるだろう。あの鋭い眼光で睨まれたら、
その場で燃え上がってしまいそうだ。とにかく、そうならないことを祈っている。監視されながらラプトルと向き合うのは想像以上に大変だろうから。
ヘレナの記録#16

ヘレナの記録#17

座標 76.8:77.3
テイムされた生物の食習慣は、野生のそれと比較したときに特筆すべきことは何もない。
これはビーストクイーンの行いによる部分もあるだろう。彼女は訓練のために彼らを連れて狩りの旅に出ている。不思議なことに、付近には十分な数の獲物がいるため、彼らは遠方まで足を延ばす必要がない。
この事実は、彼女が飼い慣らしている生物の並外れた出生率と成長率とは直接関係していないところもまた珍しい。そうだ、ついに彼女の名前を教えて貰った! メイ・イン・リー。心なしか彼女からの当たりも
少し柔らかくなってきた気がする。思えば彼女の動物たちの排泄物を調査していた
私の第一印象が悪かったのだろう…
ヘレナの記録#17

ヘレナの記録#18

座標 76.6:70.6
驚くべきことにメイ・インの動物たちは絶対に喧嘩をしない。動物園でそれぞれの動物を分けて飼っているのには理由がある。何世代にも渡り飼い慣らされてきた
犬や猫であれば珍しくはないが、本能を抑えることができる動物は稀で、これだけ多様性があれば
何らかの争いは起きるものだ。さらにメイ・インは草食動物の群れさえも自身の軍隊に加えている。彼らの分厚い皮膚は火や爆弾にも
優れた耐性がある。肉食動物に囲まれていても、彼らが攻撃されることはない。どういうことだ!?メイ・インは本当に素晴らしい。彼女は動物たちをしっかり訓練し、面倒も良く見ている。
黙っていたり、私が小難しい話をしない限り、彼女は楽しい人間だ。話が通じていないように
感じるときもあるが、とにかく良い息抜きになる。
ヘレナの記録#18

ヘレナの記録#19

座標 25.1:44.6
メイ・インの野営地で書き残したことを読み返してみた。その結果、この島の動物は人に
慣れているだけでなく、捕らわれることにまるで抵抗がないことが分かった。
彼らは驚くべき速さで成長するが、その習性を見る限りでは、少なくとも何十年もかけて定期的に訓練を受け、
飼い慣らされてきたようだ。そうでなければ、野生動物が人間の気まぐれにこれほど従順であるはずがない。そう考えてみると、この島が誰かの監督下にあるという私の仮説にも真実味が帯びてくる。
野生動物を単に管理しているだけでなく、遺伝子を操作して新たな種を作り出している可能性もある。
しかしこの説をロックウェルの耳に入れる前に、例の噂話の真偽を検証しておかなければならない。
ヘレナの記録#19

ヘレナの記録#20

座標 19.1:49.8
これは決定的証拠だ、間違いない! この島が肉食動物だけで構成されているなんて明らかに不自然だ。草食動物と比較して肉食動物の肉には有害な寄生虫が存在する可能性がはるかに高いことを考えれば、
肉食動物同士で食い合ったとしても、島の大きさや生息密度からして、彼らが生存できる環境ではない。
それでも島の北東沿岸部には彼らがいる。誰かが何らかの目的で管理しているとしか思えない。この理論はロックウェルも納得せざるを得ないだろう。
ヘレナの記録#20

ヘレナの記録#21

座標 12.6:49.3
予想通り、ロックウェルは私の仮説を否定できなかった。しかしそれを認めたわけでもない。
率直に言って、彼はこの件について無関心にしか見えなかった。
それ以上に、最近は島のオベリスクに興味があるようだ。よりにもよってロックウェルは、探索中にあのそびえ立つ遺跡と交流する方法を偶然見つけたようだ。
かつての冒険家魂が、再び彼の中で燃え始めたということか。彼の年齢を考慮すると、それは驚くべきことだ。よくよく考えてみると、オベリスクは私自身の発見と何かしら関係があるのかもしれない。
その特性はずっと謎のままだったが、ロックウェルの頭の中にはいくつか興味深い
考察があるようだ。私も研究を続けよう。
ヘレナの記録#21

ヘレナの記録#22

座標 24.8:60.8
その後、アイアンブラザーフッドに受け入れて貰えたが、歓迎されているようには見えなかった。
ロックウェルの話をするとなおさらだ。それに加えて、彼らの荒んだ薄暗い住処を見ると少し不安になる。
彼らのリーダーは狩りの遠征からしばらく戻る見込みもない。現時点で私が確認しているのは、ロックウェルの求めたアーティファクトを彼らが全て回収したということと、
そのアーティファクトによってオベリスクが起動できたことだ。このような偉業を達成したにも関わらず、
彼らはそれを喜ぶ様子もない。彼らはただ殺したいだけなんだ。私には理解できない…
ヘレナの記録#22

ヘレナの記録#23

座標 23.8:65.3
アーティファクトに心を奪われそうだ。そしてアイアンブラザーフッドのリーダーが
これを欲しなかった理由が分かった。明確な用途が分からない上に、あの巨大蜘蛛から
これを奪おうとして死んでいった仲間のことを思い出してしまうのだろう。本当に使い道はないのか? オベリスクを反応させたアーティファクトと類似していることを彼らは匂わせた。
最寄りのオベリスクで反応の有無を試してみた。何も起きなかった。何か別の用途があるのだろうか?そうか! 洞窟の中にあるプラットフォームか! 可能性は低いが、オベリスクに似たもので
思い付くのはそれくらいだ。試す価値はありそうだ。
ヘレナの記録#23

ヘレナの記録#24

座標 28.9:23.1
信じられない! アーティファクトがプラットフォームの台座のスロットの1つに完璧にはまった。
もっと早く試すべきだった。今まで何をしていたんだ!この鍵となったものが、オベリスクを1つ起動させたことによって手に入ったのだとしたら、
他の2つの鍵も、他の2つのオベリスクを起動させれば入手できるのだろう。
そして、3つ全ての鍵が揃ったときに、島の生態系をコントロールしている何かに、
このプラットフォームが導いてくれるのかもしれない。他のオベリスクが同様に動くとしたら、まずはアーティファクトをかき集める必要がある。
しかしこの仕事を1人で達成できるはずがない…
ヘレナの記録#24

ヘレナの記録#25

座標 36.2:22.4
ハウリングウルフは一生懸命アーティファクトを探してくれているが、アイアンブラザーフッドの
顛末を聞いた後では、彼らも同じ道を辿ることだろう。仕方がないことだが、私には受け入れられない。
だが私が巨大な蜘蛛と戦っても、もちろん勝ち目はない。アテナが味方してくれたとしても、危険な選択はできない。私には信念もなければ戦闘力もない。
オベリスクが起動したときに何かが起きたとしたら、私1人では無力だ。交渉メモ: 彼女に糞の話はしない。彼女に睨まれても睨み返さない。彼女にチリ(生)を持って行く。
ヘレナの記録#25

ヘレナの記録#26

座標 27.6:56.4
屈強な女性でない限り、ビーストクイーンというようなあだ名を付けられることはないのだろうが、
あの巨大な猿を見たときは、さすがに終わりだと思った。幸い、メイ・インは私よりも
はるかに肝が据わっていて、何とか勝利を手繰り寄せた。彼女が味方で良かった!2つ目の鍵はすでに見つかっているのだが、ポータルに戻る前にもう少しこの辺りを探索しようと思った。
あの猿は元々ここに住んでいたのでなければ、私たちがオベリスクを起動したときに解放されたのかもしれない。
この孤立した環境でどう生存していたのか、どうやってたどり着いたのかが分かれば、有益な情報となる。
ヘレナの記録#26

ヘレナの記録#27

座標 25.9:25.6
かつてその噂を聞いた征服者達と最悪の形で出合ってしまった。メイ・インと私はそれほど
馬が合ったとは言えないが、彼女のペットが無残に殺される様を見るのは、気分が悪かった。
そして囚人生活は私の性に会わない。「ガイウス・マルケルス・ネルヴァ」と名乗る彼らのリーダーは、少なくともただの馬鹿ではなさそうだ。
私が私物を持っておくことを許してくれたし、礼儀正しい会話もできる。
しかしこちらが協力を拒めば、おそらくその態度を一変するのだろう。私に残された選択肢は少ない。すでに鍵も奪われた。生き延びるには、
ニューレギオンの「客人」となるしかなさそうだ。
ヘレナの記録#27

ヘレナの記録#28

座標 22.2:23.3
ネルヴァは自信過剰だ。自分が神からの贈り物か何かだと本気で思っているようだ。
彼のうぬぼれも、レギオンが第3の鍵とドラゴンの頭を持ってオベリスクから
帰ってきたあたりまでは、理解できる範囲だった。残念ながら、彼がいつか恥をかく期待の大きさと同じくらい、私には彼とニューレギオンが必要だ。
だから、彼が私に洞窟へのガイドを「お願い」してきたときも、喜んで引き受けた。洞窟から戻ったら、私はもう用済みなのだろうか?
ヘレナの記録#28

ヘレナの記録#29

座標 16.2:81.2
ネルヴァと仲間たちが洞窟から帰還したら、彼らに私の運命は委ねよう。
きっとこれが自分と向き合う最後の機会になるだろう…私は神の啓示を無視して、この楽園を受け入れた。それでも私は幸福で自由だ。
他に選択肢はなかった。考え抜いた結果、私は幻想の中で生きるより、真実を求めながら
死ぬことを選んだ。ロックウェルに言わせれば、それこそが真の科学者の生き様だ。教会と戦うガリレオじゃないが、どうしても譲れないものはある。
ヘレナの記録#29

ヘレナの記録#30

座標 19.2:77.1 TEK洞窟:ラスボス手前
私はまだ生きている、それだけじゃない、メイ・インもだ。それどころか、私を解放してくれたのは彼女だった。
そして私たちは、洞窟のポータルを使って、ネルヴァを追跡することになった。そこで待ち受けていたのは恐ろしい光景だった。ネルヴァの仲間たちは全員死んでおり、1匹の奇妙な
巨大生物と共に死体の山を築いていたのだ、だがネルヴァの死体はそこにはなかった。
私は自分の仲間たちのことを考えずに、彼を見つけたら平和的な方法を取ることを提案した。
その結果、強烈な一撃を食らうことになったのである。ここに来てからステーション全体を調べたが、メイ・インとネルヴァの血痕が少し見つかっただけだった。
死体はない、勝者もいない。だが実に驚くべきものを目にすることになった。それは一瞬の出来事だった、私は宇宙ステーションのような
ところにいたのだ、だが窓から外を見たとき、それ以上に驚くことに気付いたーー
私ずっとその宇宙ステーションの中にいたのである。

窓の外に浮いている機械に囲まれているその場所こそが、私の住んでいた島だった。
そこもやはり、未知の惑星の遥か上空の軌道上にあった。その島の生態系は管理されていただけではなかった、
完全にゼロから作られたものだったのだ!

それにしても、誰が何のためにこんなものを作ったのだろうか? 今のところ何の手がかりも見つかっていない、
だが必ず見つけてみせる。必ず真実を見つけてみせる。

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